子供達が毎日のスケジュールを決めれるとどうなる?前編
今回は「子供達が毎日のスケジュールを決めると、どうなる?」
というお話です。
この話は毎週月曜日のFacebookライブ
「アンスクーリングわくわくマンデー」の中でお話しています。
目次
学校なしのアンスクーリングマスターコーチ、ソルウェイふみです♪
私はオーストラリアで、アンスクーリングという子育て法で
二人の娘を育てていて
そのアンスクーリングというのは
ナチュラルラーニングとも言って
その名の通り、子供達が自然に学んでいく方法なのです。
つまり、学校のように
「今、何年生だからこれを学ぶ」という方法じゃなくて
子供達の興味に基づいて色んな事を周りから学んでいく
私が教えるのではなくて、子供達が自ら学んでいく
という方法なんですよね。
「それってどういうこと?」って思うかもしれませんが
子供達は普通に大きくなっていきます。
もうすでに世界では
アンスクーリング、ナチュラルラーニングの
歴史があるんですよね。
そして、そういう子供達、アンスクーリングを選ぶ家庭が
こちらオーストラリアやアメリカ、ヨーロッパで
徐々に増えてきています。
「そんな子育て法で大丈夫なの?」
と感じるかもしれませんが
子供達は毎日とっても幸せに
本当にやりたいことをやって過ごしてるのです。
今は大人主導で決められているが、昔は…
では今回のお話。
今の世の中は、子供達がいつ何するのかを
大人達が決めてるわけなのです。
幼稚園とか学校で
子供達が一日中、何をするかは
大人達によって決められていて。
でもこれは歴史的に見ると、とても浅くて
ここ100年、200年ぐらいのことなのです。
それ以前は、子供達は何をしてたかというと
家庭の中で親を助けたりとか
兄弟と一緒に遊んだりとか。
それが子供の生活の一部になっていて。
でもそれも、まだまだ浅い歴史です。
その段階は農耕民族ですが、
農耕が始まる以前は狩猟採集をしていたんですよね。
人類が狩猟採集していたのは本当に長い期間で
その頃の子供もまた、家族と一緒に色んなことをするわけですが、
けれども一日の大半の部分は自由に過ごしてたんですよね。
子供達の過ごし方の歴史は
それがもうほとんどです。
今の子供って、本当に忙しい
現代のように学校で毎日これを学んだりとか
これをしなきゃいけない
というのを決められてる中でも
今ほど忙しい子供達というのは居ないわけなのです。
私達の親の世代でも学校があったけれど
学校で過ごす時間は今よりも少なくて
自由な時間がもっともっと沢山ありました。
子供に主導権を渡したらどうなる?
今は子供達がとっても忙しい世の中になっていますが
一日何するのかということの主導権を子供達に手渡したら
子供達はどうなるのでしょうか?
子供の本質、本能が発揮する!!
それは端的に言うと
もちろん自分が本当にやりたいことをやるわけです。
私、いつもアンスクーリングのお話で話しているのですが
子供達っていうのは、アンスクーリングに限らず
子供の本質として、内側からやるべきことが
どんどんどんどん出てきて
子供の本能として「これやらなきゃ」
というのが出てくるのです。
それの本能に従って、子供たちは色んな事を行っていて、
それは赤ちゃんの時からそうなんですよ。
子供は自分の絶妙のタイミングで
「今、これが必要。これを今、この発達の過程でやらなきゃいけない」
っていうことをすごく一生懸命にやってるのです。
それは赤ちゃんの時だけじゃなくて
幼児になってもそうですし
もっと大きくなっても、それは一緒なのです。
つまり常に、子供達は
今、やらなきゃいけないことが本能的に分かってて
それをひたすらやろうとします。
でも学校に入学する年齢になると、学校の勉強でしょ?
って思いますよね、今の現代の人達は。
でもそうじゃないですんですよね。
勉強はもっと後なんです。
それよりもその土台となる部分を
一日中、必死でやろうとしているのですね。
でも今の子供は何をしていいのか分からない!?
では実際に「子供達に自由に好きなように過ごしてい良いよ」
ってすると、どうなのるのか?
実は今、本当の自由が無いんですよ。
だから子供達に「自由にしていいよ」って言うと
元々、本当の自由が無い所でそう言われると
何していいか分からない子供がすごく多いのです。
勉強ではなく「遊び」が一番大切
だけど本来、子供っていうのは
自分がやるべきことがすごく分かってて
それを行っていくんですよね。
そういう風に自分で主導権を持って
日々やることを決めてると、その先どうなるか?
そうやって自分が今やるべきことをやっていくと、どうなるのか?
つまり何をするかというと
その時、関心を持っていることをやります。
もちろん、その関心も
その子の成長とか発達の過程に沿って変わっていきます。
それで、やってる内容は「遊び」なのです。
子供って常に遊んでて
遊びは子供が成長する中で一番大事で、
勉強ではないのです。
本来、勉強というのは、遊びの中に沢山含まれていて
それをどんどんどんどん
すごい楽しみながら集中してやってるわけなのです。
遊んでばかりだと我慢できなくなるの?
でも、遊びばかりしていると
好きな事しかやらないんじゃないか?
って思いますよね。
我慢はどうなのか?とか
それはよく言われるんですけど
でも、そうやって好きな事に満たされて
好きな事をやってる子供達というのは
自分が満たされていると
他の人が「じゃあこうしてほしい」という時には
キチンと聞いてくれるわけです。
今、聞けない子供が多いっていうのは
「自由過ぎて」というよりも
むしろ自由が無いから
自由をなんとか獲得しようとして
自由奔放に行き過ぎることがあるのです。
自己規律はできるようになるの?
あと、自己規律はどうなのか?
とおっしゃる人も多いんですが
その自己規律っていうのも集中力と一緒で
本当に、自分が生き生きとやりたいことをやろうと思うと
自分を律しないといけない部分が
出てくるわけです。
嫌なことばっかりやってると自己規律ができるのではなくて
自分が本当にやりたいことをやるために
子供や私達大人もそうですけど
これがどうしてもやりたいから、これを我慢するとか
そういうことを行うわけです。
子供を自由にさせると不安ですか?
大人達は子供を自由にさせることに
ある意味恐怖感を持つ人が多いのですが
そんな必要は無いのです。
かえって、その自己規律っていうことを
小さい時から叩き込まれた方が
実は反社会的になることが実際に起こっています。
このことは過去のFacebookライブの中で
何度もお話したのですが
少年院に罪を犯して行く子供達は
もちろんネグレクトの子供達も居るのですが
必要以上に厳しくされてる家庭の子供が
すごく多いらしいです。
つまり、反動ですよね。
自分がやりたい方向で出来なかったことの恨みや怒りを
発散するというか、鬱憤を晴らす風になるわけなんですよね。
だから、自由させるって事を心配しなくて良いのです。
人間は元々自由な生き物なわけです。
動物はみんなそうですよね。
ですから、厳しくしたり囚われると
ストレスもかかるしイライラしてしまったり
幸せを感じられなくなります。
でもそういう状況が今は子供の頃から大きくて…
だから、いろんな問題が出てきていると
私は感じています。
ですので、心配するべき事は
あまりにも大人が全て決めてしまって
子供が窮屈に感じることの方であり
その方が実は良くないのです。
アンスクーリングわくわくマンデー
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