行きたくないのも当然!?「子供の夢を奪う学校というシステム」 TED 講演 セス・ゴ―ディン
目次
この記事を読むとどうなる?
学校は何のためにあるのかを
あなた自身でも考えてみると
「学校に行かないとダメ!!」
「学校が絶対!!」
という固定観念から少しは抜け出せて
あなたの気持ちも楽になり
お子さんへの受け答えもきっと変わってくるでしょう。
この記事を書いた私は?
オーストラリアで二人の子供(10歳と5歳)を
ホームスクーリング(学校に行かない教育法)
そのうち特にアンスクーリングと呼ばれる方法で
育てています。
学校に行かない教育法を
うちの子供達の為に選んだのは
最初にまず直観的に「これだ!」
と思ったのですが
実際に決定したのは
- 何故子供達は学校に行くのか?
- 学校とは何の為なのか?
- 学校に行かないと得られないものは?
- 学校に行かないことで得られるものは?
をとことん考えたり、リサーチした結果でした。
皆さんはこのようなことを
考えたことがありますか?
セス・ゴ―ディン氏とは?
今回はセス・ゴ―ディン氏の
TEDカンファレンスでの講演
「子供の夢を奪う学校というシステム」
をご紹介します。
アメリカの著作家で
パーミッション・マーケティングの提唱者で
かつてYahooのダイレクトマーケティング担当、
副社長でもあったゴ―ディン氏は
世界的なベストセラーとなった
「「紫の牛」を売れ!」の著者でもあります。
公教育がスタートした歴史的背景と理由とは?
ゴ―ディン氏は公教育の歴史について述べます。
産業革命が起こって急速に工業化がすすめられると
労働者、特に工場という暗い建物の中に
多くの他の労働者と週のうちほぼ毎日、長時間、
言われた通りに働き続ける人が沢山必要になりました。
人が工場で働くように訓練する目的で出来たのが
公教育なのです。
従順に他の人と同じことをする労働者を
育てることが目的だったのです。
また、作った工業用品を買ってもらえるように
消費者になるように教え込む必要がありました。
誰も読みたくもない教科書で
勉強させられるのもその目的の為。
本当にその学ぶ内容に夢中にさせようと思ったら
つまらない暗記をさせたり
テストで点で順位を付けたりはしないでしょう。
私達が気にかけている事、面白い事、アートや
感動させるもの、価値あるものなどから
出来るだけ遠ざけるように教えていると
ゴ―ディン氏は訴えます。
公教育を変える8つの事
ゴ―ディン氏が唱える「公教育を変える8つのこと」とは。。。
1.サルマン・カーンが言うように講義を
夜一人で(オンラインなどで)受けて
日中は教師に対面で質問したり
宿題のサポートをしてもらう。
2.暗記は無駄なので暗記に時間を使わない。
今や検索すれば済むこと。
3. (オンラインで)世界中のどの授業でも
好きな時に好きな順序で受ければよい。
4. 教育は大量生産方式ではなく、個別方式で行う事。
5. 経験を評価すべき。
多岐選択式試験は
採点を楽にするためだけのものなので不要。
テストの点ではなく経験を評価すべき。
6. 服従じゃなく結果を求めよう。
履歴書とは、何年間も特定のブランド(学歴)に
従順に従ってきた証明で
それが以前は次の仕事に繋がったけど
既にそんなものは無意味。
7. 孤立じゃなく協力しよう。
なんで学校では
全部自分一人でやるように言うのに、
実社会に出ると
「協力」して取り組みなさいと言うの??
8. 教師の役割はコーチに
もっと若い時から働きながら一生をかけて学ぶべき。
非常に重要なのは有名大学の終焉
ゴ―ディン氏曰く、良い大学じゃないと。
何が良い大学かなんて私達にはわからないけど
有名な大学ならすぐわかりますよねと。
だって誰かがランクを付けたり
有名なフットボールチームを持ってたりするから。
どうして服従して従順になるために
高いお金を払って更に努力をするでしょうか?
ただ単に有名な学歴(ブランド)を
手に入れる為だけですが
それはそれからの人生の成功や幸せに無関係です。
とゴ―ディン氏は言っています。
子供達へ言うべきことと現実のギャップ
子供達には何かおもしろいことをやってごらんと
言いたくないですか?
子供達が自分の頭で考えて答えを見つけれるように
教えたくないですか?
ところが私たちは子供達を
毎日学校に送り出してこう言っているんです。
「自分で考えたり答えを探すんじゃない。」
「私が知らない事について質問するんじゃない。」
「調べるんじゃない。」
「カリキュラムから外れるんじゃない。」
「とにかくとことん服従して、他の子と同じようにして
言われた通りにしなさい。」と。
私があなたたちを機械的に処理できるか
どうかによって私の評価が変わってくるんですから。
(↑先生側の立場の事を言っていると思われます)
二つのでっち上げについて
最初にまず自分に正直になって考えてください。
一つ目の嘘は
「学校での成績優秀者は成功して幸せになる」
これが真実ではないなら
もう自分達にこんなことを言うのはやめにしましょう。
二つ目の嘘は
「素晴らしい親には学校での成績優秀な子がいる」
これも本当ではないから
こんなことを言うのはもうやめましょう。
点を集める?それとも繋ぐ?
子供達に点を集めるように言うのと
あるいは点と点を繋ぐように言うのと
どちらにしますか?
というのもいくつ点を集めたのか
事実をいくつ暗記したのか
何個箱を一杯にしたのかを数えるのは簡単です。
しかしどうやって点と点とを繋ぐのかについては
何も教えていません。
点と点のつなぎ方をマニュアルや
教科書で教えることは出来ません。
子供達が失敗することもある状況に
さらすしかないのです。
成績はイリュージョン(幻想)です。
情熱と洞察力こそがリアリティ(現実)なのです。
実際にやってみることは
正しい答えに一致させることよりも重要なのです。
疑わしい権威の前でも
一貫した態度でいれることは何事にも代えがたい。
短期的な戦略では何も達成できません。
勇気がいるけれども人より一歩踏み出すことこそが
長期戦略であり結果をもたらす。
どんなに非難されても信念をもって事を成すならば
満足のいく1日だったと言えるような事を
成し遂げたと言えるでしょう。
今何をすべきか?
問うべきです。
「学校は何の為にあるの?」
「これが新しい教科書ですよ」と言われたら
「学校の目的を達成するのにこれが役立つのですか?」
と質問する。
「この人が新しい校長ですよ。」と言われたら
「この校長が学校の目的にかなうように
我々をサポートしてくれるのですか?」
と尋ねなければいけない。
けれども学校が何の為にあるのかわからなければ
皆がその目的に賛成するまで話し合ってください。
そうでなければ求めるものを得ることはできません。
そうゴ―ディン氏は締めくくっています。
セス・ゴ―ディン氏のTED講演の動画(日本語訳付き)
セス・ゴ―ディン氏の
TEDカンファレンスでの講演
「子供の夢を奪う学校というシステム」
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